独Dornier MedTech社
医療用レーザー装置の光ファイバケーブルに用いる
レーザーマーキングラベルの素材にAPTIV Film®を採用

APTIVはレーザー手術環境で使用される要求特性の厳しいアプリケーションに最適

APTIV Filmsを用いたラベルが取り付けられるライトコンダクタは、レーザー装置本体からのレーザー光 を手元の操作機器に導く光ファイバケーブルであり、洗浄や滅菌工程を経て繰り返し使用される。しかし ながら、このケーブルは安全性確保のため使用回数の上限が決められているため、レーザーマーカによって 使用可能な残数を印刷したラベル（タグ）を取り付け、使用毎に回数券の要領でタグの目盛を切り取ること により使用可能な残数を確認する。

ビクトレックスジャパン社でAPTIVフィルムマネージャーを務める大沼敏夫は「このラベルはケーブルに 取り付けられた状態で洗浄および滅菌されるため、耐薬品性や耐熱性など様々な特性が要求されていました。 Dornier MedTech社では、レーザーマーキングラベルの素材選定に当たり、134°Cでの蒸気滅菌が可能で 攻撃的な洗浄剤および殺菌剤に対する耐性を持つことから、APTIV Filmsの採用を決めました。」としており、 加えて「APTIV Filmsは複数の優れた材料物性を併せ持つため、レーザー手術機器に求められる厳格な要求を 満たすことができます。」とコメントしている。

さらに、APTIV Filmsのイオン溶出レベルが非常に低いことも採用の要因となっており、全てのAPTIV Films ナチュラルグレードは、高純度で卓越した耐加水分解性を示す。APTIV Filmsは本質的に高純度なため、55°C の脱イオン水に24時間浸漬したサンプルをイオン質量分析した場合も非常に少量のイオン成分しか検出されない。 また、APTIV Filmsを採用する上でフィルムの優れた機械的特性および寸法安定性も高く評価された。 APTIV Filmsは耐熱性に優れ、最高220°Cの連続使用温度を示すと共に、1.4MPa圧で200°Cの蒸気に2000時間 さらされた後でも、優れた機械的特性は維持される。APTIV Filmsは、レーザーマーキングをはじめとする 多くの一般的なプリント技術が適用可能である。

耐熱性に優れた熱可塑性樹脂として知られるVICTREX PEEKを原材料とするAPTIV Filmsは、市場で 入手可能な他のフィルム製品に比べ、非常に多目的に利用可能で、様々な条件下で優れた特性を発揮する 高機能材料である。APTIV Filmsは、最小厚みが6μmで最大1500mm幅の製品が利用可能で、このたびDornier MedTech社では125μm厚で610mm幅の製品を採用している。

Dornier MedTech社に関して

Dornier MedTech社は、泌尿器科関連市場におけるパイオニアかつリーダーとして知られ、様々な 医療分野における革新的な治療、診断機器ならびにサービスを世界的規模で提供している。同社は主要な 医学組織との緊密な連携により、結石破砕装置、整形外科用衝撃波装置、泌尿器科用機器、手術用レーザー メスなどの各種医療用レーザー装置を開発製造している。Dornier MedTech社は本社を独ミュンヘンに置き、 主要株主はアキュロン・テクノロジーズ社およびダイムラークライスラー社である。

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